飛行機

●19年ぶり

家人の車が納車された。 何ということのない軽自動車なのだが、やはり新しい車となると待ち遠しく、ちょっとわくわくもする。 それが19年に一度というのはいかにも寂しい。まあ、その間に私は車を2回買っているわけだけれど、それでも世間と比べたら少ない…

■目に余る誤訳

書き出すとキリがないし面倒くさいと思って今までほとんど書いたことがなかったのだが、直前のエントリに触発されて、つい先日「これはいくら何でも」が2つ続いたことを書く。 ___ 映画の吹き替えや字幕、特に字幕には制約が多く、元の台詞の1/3も訳せて…

★ハドソン川の奇跡

トム・ハンクス主演、クリント・イーストウッド監督。 実に久しぶりにほとんど手放しで賞賛できる映画を見ました。 ぜひ皆さまも予備知識なしでご覧ください。 とは言っても、ご承知の通り、誰も死にませんし。 不時着水の時のCGを除けば、ほとんど文句の…

■ドローン・オブ・ウォー

まだ途中までしか見ていないのにこういうことを言うのもなんだが、現代に生きるだれもが見るべき映画である。 これが未来のことではなく、むしろ過去のことだというのがまた・・・ しかも、あのオバマ政権下ですら、こんな戦争が行われていたのだ。 (物語の…

★Welcome to HEL(L)

あらゆる障害を乗り越えて、フィンランドのヘルシンキまではたどりついた。 東日本を襲った台風はむしろ、われわれには味方して、フライトがキャンセルになった乗客でホテル(日航関西空港)があふれたために、望外のアップグレードを得、ワンフロアに1部屋…

●空に浮かんだことのない飛行機の免許

実に半世紀以上ぶりに開発された「国産」(部品の7割は輸入らしいが)旅客機、MRJ(Mitsubishi Regional Jet)が4年遅れの初飛行に成功した。 まずはめでたい。 だが、パイロットの名前が出ていたのでどんな人なんだろうと調べるうち、疑問が湧いてきた。 …

★ウトナイ湖の野鳥サンクチュアリ

素晴らしい環境なのだが、惜しむらくは新千歳空港のファイナル(着陸最終進入経路)直下に位置すること。ひっきりなしに轟音が響く。 まあ、仕方ないかなあ・・・

●それでも事故は起こるので・・・

費用と免許の面から単発飛行機(エンジン/プロペラが一つの小型機)しか飛ばせない自家用パイロットの間では、「単発機は飛ぶ前からエマー(ジェンシー)だから」というジョークが、自嘲と自戒とを込めた口調で交わされる。 エンジンが2つある双発機は、ど…

◆ないものねだり

年に何日もないような清澄な空気。 街も山も、本来の彩度を取り戻したかのような色彩に覆われ、木々の緑は言うにおよばず、家々の屋根や壁までもが新鮮である。 季節は初夏になっているので寒いわけではないが、「冴えかえる」という春の季語は、こういう日…

★印象操作? ──ホンダジェット

「ホンダの翼 日本の空に」という見出しで、今日(4月24日)の朝日新聞朝刊がホンダジェットの初来日を報じている。 ホンダが製作したとはいっても、アメリカにあるホンダエアクラフトカンパニーという会社が向こうで作っている機体なので、日本に来るのは…

●今回は「想定外」かもしれないが・・・

旅行中でほとんど報道に接していなかったし、帰ってからもテレビは一切見ていないのだが、ジャーマンウィングズ機(エアバスA320型)がフランスアルプスに墜落したニュースはネットで知り、帰宅後新聞は読んだ。 原因がわかった上で時系列に記事を読んでいく…

◆なぜ墜落したのか

着陸はともかく、離陸が難しいと思ったことはない。 初めて飛行機を操縦して離陸させるときですら、例外ではなかった。 フルスロットルにして、滑走路の中心線に沿って加速していく。とにかくまっすぐ進めばいいだけだ。そして、速度が55ノット(約100km/h:…

★調和旋回

上下・左右・傾きの3つをコントロールしなければならない飛行機には、したがって舵も3つある。 その3つをうまく調和させて旋回できると、機体にも体にも変な力がかからず、実に気持ちがいい。 左右のステアリング1つしか舵がないクルマには、とてもでき…

◆こんなことができるのだ(結局できなかったけれど)

昨夕、「鹿児島で小型プロペラ機が墜落」(asahi.com)というニュースを読んだ。 ごく短い記事だったのだが、ちょっと不思議な感じがしたのは、以下のような記述があったからだ。 「外国人男性が操縦する小型プロペラ機」 「米ハワイ出身の39歳と話したと…

◆驚きの気圧計(iPhone 6 Plus)

小型飛行機を飛ばしていたころ、気圧高度計にはずいぶんお世話になった。 飛ぶ前に、管制塔から教えてもらった数値に基づいてまず計器を調整する。すると、高度計の指し示す数値と滑走路の標高とがだいたい一致する。 上空へ上がれば気圧が下がるので、それ…

■謎の旋回

今ごろになって今年6月以降のGPSデータをパソコンにコピーした。 旅行などに出た際、自分の通った軌跡がわかるように、デジカメの機能を使って記録しているものだ。 軌跡を Google Earth 上に再現すると、イタリア出張に行った際の帰りの飛行機が奇妙な軌跡…

◆よき隣人

行きの関空→ドバイ便はがらがらだった。事前に、最後尾の2人がけ窓際を押さえていたものの、関空でもっと前の3人がけを係員から勧められ、「3席分、お一人でお使いになれますよ」という言葉がそのまま実現した。 帰りのドバイ→関空便も同様の空き具合を想…

■「司法は生きていた」

画期的な判決が2つも出た。 一つは、厚木基地騒音訴訟における、自衛隊機の夜間(午後10時〜午前6時)飛行差し止めを命ずる判決。 もちろん日本初。 もう一つは、大飯原発3・4号機の再稼働差し止めを命ずる判決。 標題は、後者の判決が出た際に原告が…

●まさかの操縦ミス?

サンフランシスコで着陸に失敗して炎上したアシアナ航空機(B777)の事故。 情報が出れば出るほど、パイロット(たち)の単なる操縦ミスらしいという線が濃厚になってきている。 (もちろん、正式な原因究明はNTSBの調査待ちだ。) しかし、土曜日夜のニュ…

◆大阪市長が八尾空港にオスプレイを誘致??

地元のアホな政治家が、自身の本音に基づく「失言」への矛先をそらす目的なのか(すみません、これは憶測です)、また別の物議を醸すようなことを言い出している。 「垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの訓練の一部を、八尾空港(大阪府八尾市)で受け入れ…

■ヘリで第2キャンプから移動?

エベレストへの登頂を最高齢で達成した三浦雄一郎氏が、下山ルートの難化と自身の疲労のため、第2キャンプからヘリコプターでカトマンズへ移動することになったという(mainichi.jp)。 このニュースを見て目を疑った。 第2キャンプの標高は6500mだと書い…

■旅慣れてしまったのか旅疲れなのか

今さら言うまでもなく、飛行機が好きだ。 旅客機に乗るときは、可能な限り窓側の席に座り、外の風景を小学生のように眺める。 特に、離陸と着陸の時は特別で、空へ飛び出す瞬間、地面へ戻る瞬間を窓外を見ながら味わう。 われわれを乗せたエミレーツ航空140…

★あれから27年

日本航空のボーイング747が墜落して520名の死者を出した事故から、今日で27年になる。 だが、朝日新聞の朝刊(大阪版)には、ついに1行の記事も見つけることができなかった。 「夕刊には慰霊登山の記事ぐらいは載るのかな」と思ったが、今日は日曜日、夕刊…

●いずこも同じ悪の構造

米空軍の新型輸送機オスプレイがアフガニスタンで不時着して4人が死亡した一昨年の事故で、事故調査委員長を務めた空軍幹部がエンジンの不調が事故につながったという報告書をまとめたところ、内容を変更するよう上官から圧力をかけられたことが分かった。…

●高性能なスズメ

先日、職場でスズメを見た。 いや、いつものようにいるのだが、この時期は特に、今年生まれの若い連中が危なっかしく枝につかまったり飛び回ったりしているので目につくのだ。 見ていると、そういう頼りなげな子どもでも、地面からさっと飛び立ち、すぐ巡航…

★謎のお花見スポット?

先週の「探偵!ナイトスクープ」で、瞬間視聴率が25%を超えたという作品の再放送があり、その中に、「謎のお花見スポット」というのが出てきた。 和歌山県日高町から見える山頂付近に怪しくオレンジ色に光るところがあり、夜桜スポットのように見えるのだが…

★Over the Pacific vol. 6 かんべんしてよ

機内最後の食事。 白人のアテンダントにターキーサンドイッチを頼んだのに、また例の日本人が「野菜ヌードル」を持ってきた。だまってテーブルの上に置こうとする(というか、置いた)。フォイルにはしっかり、Vegetables のシールが貼ってある。 これ違いま…

★Over the Pacific vol. 4 グローバリゼーション・・・

ロストバゲッジの件では、ユナイテッドに3〜4回電話したと思う。そのたびに「もう配達に出ました」みたいな対応だったのは以前書いたとおりだ。 何人かから、「とにかく強く主張しなければいけない」というアドバイスを受けたので、最後の時は意識してそう…

★Over the Pacific vol. 3 次回からは航空会社を選ぼうか

うーん。やっぱり、この航空会社には問題があると思う。今まで控えていたが、公表しよう。このブログの影響力など、ほとんどないに等しいし。アメリカのユナイテッド航空(United Airlines)である。 Thank you for flying with United. とよく言っているが…

★Over the Pacific vol. 2 ベジタリアンたちの不幸

午後2時近くなってお腹が空いてきたころ、やっと水平飛行になって、まず飲み物が配られた。珍しくミルクを注文する。そんな人は滅多にいないようで、「ミルクってそっち側にはあるの?」という感じで向かいの相方に尋ねている。幸いあったようで、Reduced F…