★Over the Pacific vol. 6 かんべんしてよ

 機内最後の食事。

 白人のアテンダントにターキーサンドイッチを頼んだのに、また例の日本人が「野菜ヌードル」を持ってきた。だまってテーブルの上に置こうとする(というか、置いた)。フォイルにはしっかり、Vegetables のシールが貼ってある。

 これ違いますと言って返そうとすると、もうターキーがないんですという。思わず反射的に「かんべんしてくださいよ。さっきのがあまりにもひどかったので、ちょっともう・・・」というと、困った顔をして、「でもないんです」と繰り返す。しかしこちらは、Vegetables も Noodle も、聞くだけで戻してしまいそうな感じである。何とかなりませんかというと、じゃあ探してきますと言って、しばらく経ってからターキーサンドを持ってきてくれた。
 もう食べるのをやめようか、でもお腹も空いているしトライぐらいはしてみるべきかと考えていたところだったので、正直ありがたかった。

 しかし、探して見つかるかもしれないんなら、最初から探せよ。事前に「お客様、申し訳ございませんが・・・」もないあたり、やはりアマチュアなのだと思った。
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 うまくいけば、あと30分と少しで関西空港に着陸できる。長々と続いた太平洋上シリーズもこれで終わりとなろう。
 お読みいただき、ありがとうございました。

 (それにしても、無線LANを使わないで輝度を最低まで落としていると相当長い間電池が持つことに驚いた。偉いぞ、2010年式 MacBook Air