●6割の値上がり?

 この1月まで毎週のように通っていたイタリアンに久しぶりに行くと、ランチの最低額が1600円になっていた。

 いつも1000円で食べていたので、気分的には6割の値上がりということになる。

 うわっ、アベノミクス効果でハイパーインフレか・・・とはもちろん思わなかった。
 そもそも、ちょうど店の外に出てきていたマスターが、「すみません、ランチメニューが変わって、1000円のがなくなっちゃったんですよ」と申し訳なさそうに説明してくれていた。

 パスタがおいしいのはもちろんだが、1000円で絶品のデザートまでついてくるから通っていたのだ。1600円になると、とても毎週は行けない。というか、月に1回でも行かなくなるのではないだろうか。

 もちろん、「インフレ」ではないので、内容は違い、1000円だったランチに前菜と飲み物がついている。以前は1700円だったので(一度も注文したことはない)、むしろ100円値下げしているのだ。

 1000円ならサラリーマンのちょっと贅沢なランチになり得るが、1600円だとその範疇を超えて、有閑マダムのランチになる。今後ますますひとりで食べる男が減るだろう。

 メニュー変更の理由は、スーシェフをやっていた(といってもシェフとスーシェフしかいない)男の子(というのが適切な感じだが30代前半ぐらいだろうか)がスカウト?されて、別の店の雇われシェフとして出るためだという。
 代わりに入ってくるのが見習いで、これまでのようにはできないということらしい。そういえば、ランチでリゾットとかも選択できなくなっていたし、今気づいたのだが、サラダがなくなっていた(あれはミスかな? それとも、それが100円分なのだろうか。だとすると値下げではない)。
 あ、営業時間も短くなっていた。

 だが、1600円のランチから前菜と飲み物を省いて出せばいいだけなんだから、何も1000円のをなくさなくても・・・と思うのだが、まあ、何とかして客単価を上げるのがこの世界のセオリーなのだろう。いずれにせよ、あれで1000円は確かにちょっと安すぎた。
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 夜、ネットを見ていると、アマゾンで一斉値上げがあったとかで、なにやら騒然としている。実際、うちに前日届いた品も、少し値上がりしていた。どれだけの信憑性があるのかわからないが「平均したら1.2倍」とかいっている。

 まさか、ほんとうにハイパーインフレの前触れなのだろうか。預金は紙くずになるのかな・・・