★気温激変

 今回の旅行でもっとも想定外だったのは、暑さだった(今のところ)。

 飛行機がウィーンに降りるとき、気温は33℃というアナウンスを聞いて、耳を疑った。もしかして聞き違えたかと思った。

 夏のヨーロッパに出かけるのはたぶん5回目だと思うのだが、過去4回とも、この時期の気温は20℃台前半、どうかすると10℃台前半だったからだ。

 ロンドンやらパリやら(ウィーンだって同じだ)で30℃を超えることなど稀のはずだ。先日のオリンピックだって、寒さが問題になっていたのではなかったか。

 しかも、ウィーンの湿度の高さといったら・・・ ほとんど関西と同じである。

 夜になっても30℃を切らない。避暑に来たはずなのになんということ。

 幸い、ウィーンのホテルには冷房がついていたが、もともとそれほど効かない上に、2日目の夜には水漏れを起こして雨漏り状態になり、一度修理?はしてもらったものの、夜中にまた漏れ出したのでスイッチを切り、それでも落ちるポタピタピチャポタという音を聞きながら暑くて寝苦しい夜を過ごした。

 その後のホテルはどこにも冷房などない。
 昼は36℃!、夜のベッドサイドでも30℃前後という日が続いていた。

 ところが・・・

 ケストヘイを発ってブダペストに向かう日、朝から強風が吹いて気温がぐっと下がった。

 ちょうど、ヘーヴィーズという、湖全体が温泉になっているところで泳ぐことにした日だったのだが、水(というかお湯)の中から上がると、快晴であるにもかかわらず、寒くて寒くてという感じだった。
 気温は20℃台前半、一気に10℃以上下がったことになる。

 その夜のブダペストは雨まで降り、気温は20℃を切っていた。涼しいを通り越してほとんど寒さを感じながら、それでも前日の半袖のシャツのまま、傘を差してドナウ川を2度渡った。

 気団が入れ替わるとこんなことが起こるのは一応知っている。しかしそれにしても・・・

 今日のブダペストは天気もよく、涼しいのはとてもありがたかったけれど。
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 今、ホテルのロビーでこれを書いている。時刻は23時だ。
 今回の旅行中、最初で最後になるだろう高級ホテルだが、ネットが自由に使えるのはロビーのみ。玄関から入ってくる涼風(というより寒風)は、関西なら晩秋のそれに近い。

 猛暑から晩秋へ。1日で気温は激変する。