◆ピカソ美術館から素描盗難
「ピカソ美術館から素描盗難 パリ、総額約11億円」(sankei.jp.msn.com)などというものだから、もう2度とあの絵(→)を見られなくなるのではないかと、ちょっとどきっとした。
ピカソはそんなに好きな画家ではない。
というより、わたしの鑑賞眼では概ね理解できない。
しかし、パリのピカソ美術館にある絵の中には、一つだけすごく気に入ったのがある。あれもおそらく「素描」だろうから、それが盗まれたのかと思った。
「総額」なんていうから、いかにもごそっと持って行かれたように聞こえる。
だが、別のニュースを見ると、
「10億円デッサン帳盗難=ピカソ素描33点入り−パリの美術館」(jiji.com)
ということなので、あの絵ではなさそうである。
それどころか、どうもニュースを読むと「紛失」ではないかという気がしてくるのだ。要するに、収蔵品の整理をしていたところ、デッサン帳がひとつ見つからなかっただけの話なのである(それで10億円というのがすごいけど)。
進入の形跡も残さなかったという泥棒が、それだけを盗って満足するだろうか。
「8日夜から9日朝にかけて盗まれたとみられる」なんて書いてあるけれど、盗まれたにせよ紛失したにせよ、もっと以前からなかったという可能性はないのか。
本物のプロがそれ指定で頼まれたか、あるいは内部の者による持ち出しか・・・などの疑いはあるにせよ、「あ、こんなところにあった!」というオチになるのではないかという気がする。
でも、これだけ騒いで「ありました」というのも何なので、見つかったときこそ犯罪が起こりそうでもある。
いずれにせよ、早期に無傷で発見され、犯人がいるなら逮捕されることを望む。
(わたしの写真なら、盗難に遭うぐらいだとむしろ嬉しいんだけど ^^;)