■「僕じゃないですよ」

 大阪府教育委員会の事務局で、盗聴器が発見されたという。

 大阪府知事である橋下徹氏は「開口一番」、「僕じゃないですよ」と「苦笑混じりに切り出した」そうだ(sankei.jp.msn.com)。

 都道府県であれ市町村であれ、役所に盗聴器が仕掛けられていたときに、「自分ではない」などと主張しなければならない首長がほかにいるだろうか。
 たとえ冗談にもせよ、である。

 大きなニュースにはなっていないのが不思議だが、先日、当の橋下氏が私設秘書に命じて大阪府立国際児童文学館で職員の執務状況を隠し撮りしていたことが明らかになっている。

 今回の盗聴は警察に通報され、何らかの罪にも問われるらしいのだが、隠し撮りによる盗撮は何の罪にもならないのだろうか。音声だけではなく映像も撮っている点、むしろ悪質とすら言えると思うのだが・・・

 職場の盗撮を命じて恬として恥じず、盗聴のほうはしていませんと言い訳しなければならない人物が知事を務める府に住んでいることが、腹立たしく、情けない。