■探鳥お雑煮新年会

 大阪の南港野鳥園で探鳥会。

 鳥は少なかったが、ミサゴ・スズガモ(雌)・セグロカモメイソシギジョウビタキ(雌雄)・ウグイス(笹鳴き)など。

 その後、おいしいお雑煮をいただいて鳥ビンゴ新年会。

 私は関西生まれの関西育ちだが、なぜか生家はおすましのお雑煮だった。何が入っていたかはもう思い出せないが、焼いたお餅は間違いない。そうそう、穴子三つ葉も欠かせなかったような気がする。

 結婚して、白味噌のお雑煮を初めて知って驚愕した。思えば無知だったものだ。具は、大根や人参に里芋。それも驚きだった。
 しかも甘い。さらなる驚きは、餅を焼かないこと。「ありえない」の連続で、それまでの人生で一番大きなカルチャーショックだったかもしれない。
 極めつけは、餅の中のアンコ(粒餡)。申し訳ないが、結婚後最初の数年は、とても食べられたものではなかった(今年の正月はおいしくいただきました)。

 今日のお雑煮は、やはり白味噌ベースに人参大根なのだが、餅は焼いてから入れる。青のりを振りかけていただく。甘くも辛くもなく、抑え気味の出汁が効いた上品な薄味という風情。

 地方によって、家庭によって、大きな違いから細かい違いまで、実に多様なお雑煮があるに違いない。同じ国といっても、文化はかくのごとく異なっている。「お正月にはお雑煮を食べる」という文化自体は、全国津々浦々(&山々谷々)に存在するのだろうか?

 今はもう、おそらくどんなお雑煮を見ても驚かない。むしろ、さまざまなお雑煮を味わってみたい。多文化こそが悦しみの源泉である。