●プルトニウムをポリエチレンの容器に入れて長期保存
日本原子力研究開発機構(茨城県大洗町)の被曝事故に関して、プルトニウムをポリエチレンの容器に入れて長期間保存していたことが発表された(20170721)。
「放射線で容器が分解して水素ガスが発生し、事故につながったとみられるという」(朝日新聞)
具体的にどういう問題が生じるかはわからなくても、だれがプルトニウムをポリ容器で何十年も保管しようなどと考えるだろうか。
(プルトニウムを入れたポリ容器を塩化ビニルの袋にいれ、その袋をステンレスの容器に入れていたそうです。)
小学生の時に埋めたタイムカプセルですら、10年後でも大丈夫なようにと、どんな容器を使うべきか考えた記憶がある。
小学生でもポリ容器は「何となく」ダメな気がして使わない。
日本原子力研究開発機構は小学生以下の知恵でプルトニウムを扱っているのか・・・
そんな人たちが「原子力研究開発」!の中心にいるのかと思うと、開いた口が とか あきれてものが とか言いたくなる。
恐ろしいのは、こういうのが氷山の一角に過ぎず、だからこそ馬鹿馬鹿しい事故を繰り返してきたのではないかと考えられることだ。
われわれはすでに、カタストロフィックな事故を経験してしまった。その大きな原因の一つも、津波来襲が当然に予想される場所で、非常用ディーゼル発電機を地下に設置していたことだと考えられている。
もちろん、仮に発電機が高台にあったとしても、別の理由であの事故は避けられなかった可能性もある。
だが、地下に設置していた愚かさがそれで免罪されるわけではない。
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何かを利用するときには、それに見合った賢明さを持ち合わせておく必要がある。
間違った利用が破滅的な結果につながる危険があるときは、なおさらそうだ。
こういうことを繰り返す人たちに、原子力利用に見合った賢明さを持つことが期待できるのだろうか・・・