●梅雨明けの空気

 昨日、七夕の午後、大阪北部から京都にかけてバイクで走った。

 一面の青空、地平線に白い雲。まごうかたなき関西の真夏の到来である。

 森林の中の細い道をのんびり走ると、涼しい空気が実に気持ちいい。
 その後、車の多い郊外の街中を走って帰宅するときには、極悪の空気。

 いずれにせよ、これは梅雨が明けたに違いないと思った。でなければ、本来の意味での「五月晴れ」で、また梅雨空が戻るのか。
 ___

 夜、土曜日に録画されていたニュース番組を見ていると、関東甲信で梅雨が明けたとの報道。
 ところが、ネットで検索しても、その次の日である昨日日曜日時点で、まだ近畿の梅雨明けは発表されていなかった。

 そんなばかな。

 そもそも、九州・四国・中国・近畿・東海より、関東甲信が先に梅雨明け?
 それに、昨日のあの天気は、梅雨の晴れ間の五月晴れでないならば、どう見ても梅雨明けだった。

 そう思っていると、今日8日になって近畿の梅雨明けが発表された。九州・四国・中国・近畿・東海と、一気に。
 ほんとに今日? それでいて関東甲信は6日?

 もしかして、それぞれの気象台が独自の判断でその地方の梅雨明けを発表するのだろうか。
 そして、関東甲信の担当者(たち)が他より大胆であったのだろうか。
 あるいは、日曜日は休みの担当者が多く、梅雨明け発表の意思決定ができなかったのだろうか。

 いずれにせよ、梅雨明けの表現は「○月○日ごろ」とか、弱気な表現だ。

 だが、7月6日と7月7日の両日とも、近畿をバイクで走った者にはわかる。

 梅雨明けはずばり7月7日。

 空も雲も気温も、6日と7日の間に断絶があり、7日と8日の間にはない。

 そして何より、「空気」がまったく違うのだ。
 バイク乗りならおそらくだれにでもわかる、あの「空気」が。