■インスタントラーメンの作り方

 雨の土曜日の昼下がり、家に一人なのでインスタントラーメンを作った。

 食品庫から「サッポロ一番 しょうゆ味」を取り出すと、賞味期限が切れている。
 そういえば、このごろ食べる機会が減ったかなあ・・・ といっても、代わりに「エースコックのワンタン麺」とか「どん兵衛鴨だしそば」とかを食べているのだから大差ない。

 サッポロ一番は、みそラーメンのほうが近年おいしく感じるのだが、しょうゆ味は5個パックで298円、みそラーメンは398円で売られていることが多く、何か理不尽な感じがして最近買っていない。
 100円の違いにこだわるしみったれであることは否定しないが、性格的に理不尽なことが許せないのが最大の原因だと思っている。

 ともあれ、みなさんはインスタントラーメンをどのように作りますか?

 私は基本、「おいしい召し上がり方」的に作るのが通例だった。
 ただし、お湯は多めに入れて後で余分を捨てる。また、「焼豚、卵、メンマ、野菜などを加えますと一層おいしく」などの部分は無視する ^^; そんな面倒なことをしないために、インスタントラーメンを食べてるんだから。

 ところが、ここのところ、ジャーのお湯でスープを別に溶いておき、茹でたお湯は全部捨ててから麺をスープの中に入れることが多くなった(もっとも、わざわざザルを使ってお湯を切るようなことまではしない。洗い物を増やしたくないからだ)。
 そうやって作るのが本来の姿だとどこかのサイトに書いてあったのが発端である。調べると、某メーカーのサイトにも同様の記述を見つけた。なら、「おいしい召し上がり方」にもそう書いておけよと思うのだが、そこはそれ、消費者に面倒がられないようにしているようだ。だったら「焼豚、卵、メンマ、野菜など・・・」とか書かなければいいのに。

 茹で汁を捨てる利点は、特に油揚げ麺の場合、余分な?油を一緒に捨ててしまうことができて、健康的になることである。
 欠点はやはり、こくというか味わいというか、そういうものが減殺されることだ。結局のところ、そういううまみって油なんだなあと思う。

 でも、慣れてくると、むしろ油のない方が本来の味だという気もしてくる。油コミでインスタントラーメン本来の味なのか、それともそうではないのか、メーカーの開発者なんかと話してみたい気もする。

 まあ、たかがインスタントラーメン、それに、味って結局好みなのでどうでもいいようなものなのだが、「自分の味覚が実際にどう感じるか」よりも「「正しいおいしさ」をおいしいと感じられる舌になるべきだ」みたいな発想があって、何が正しいのかを決めてほしくなるのである。

 要するに、自分の味覚に自信がないだけなんだけれど。