★なんかもう、あほらしすぎて・・・

 「前伊首相:離婚調停 妻へ月3億4千万円支払い命令」(mainichi.jp)という見出しを見て、記事が間違えているのだと思った。

 「月3億4千万円支払い」というのは、ふつうに読むと、毎月3億4千万円を支払うということである。
 年に換算すると、毎年40億8千万円だ。

 毎年よんじゅういちおく円・・・

 ところが、検索してみると、この数字(毎月300万ユーロ)が正しいことがわかった。

 イタリア前首相のベルルスコーニ氏といえば、実業家の大金持ちで艶福家、さらには汚職やらのスキャンダルにまみれていることぐらいは知っている。

 しかし、いくら大金持ちだといっても、離婚する妻への支払いが毎年41億円というのは、常軌を逸している。
 そんな馬鹿げた金額を「北部ミラノの裁判所」が「2番目の妻ベロニカさん(56)に生活費として」「支払うよう命じ」(同)たりするだろうか。

 「生活費として」毎月「3億4千万円」である。
 毎月、日本の大企業サラリーマンの生涯賃金ぐらいを受け取るわけだ。

 どんな「生活」をするんだよ?
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 調べてみると、ベルルスコーニ氏の資産はなんと59億ドル(2012年3月現在)だそうだ(forbes.com)。5千億円強ということになる。

 毎月3億4千万円をいつまで払うのかは知らないが、氏が死ぬまでだと仮定すると(本来は奥さんが死ぬまでであるべきだけれど)、現在76歳なので、101歳まで生きた場合で1千億円強。

 つまり、相当長生きしても、奥さんに渡るのは資産の1/5に過ぎないということになる。

 だからそういう金額が出てきたのか・・・何となく納得。いやいや・・・

 「ベルルスコーニ氏側は月30万ユーロの支払いを提案していた」というのだが、それだって毎月3400万円である。
 なんという気前の良さ、と思うのだが。
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 こんな話を聞くと、そうでなくてもいろいろあるのに、なんかもう、あほらしすぎて、なにもかもどうでもいいやという気分が忍び寄ってくる。