■ゾンビか不死鳥か
主観的に小さくはない落胆が続くぱっとしない毎日の中、せめてもの慰めにと安くておいしいランチを楽しんだ。
店を出て車に乗り、ラジオのスイッチを入れたとたん、聞き覚えのある甲高い声が演説しているのが耳に入ってきた。
瞬間、「まさか」と思って聞いていると、ほどなく、あの人が自民党総裁に返り咲いたということがわかった。
報道によると、間をおいて2度総裁を務めるのは、自民党史上初めてのことだという。
それがあの人・・・
末期症状だとは思うものの、昨今の東アジア情勢から鑑みれば、自民党の国会議員たちが望みを託したのはわからないでもない。
有能な軍事オタクか無能な張り子の虎か。さぞかし究極の選択であったことだろうとも思う。
自民党を飛び出して維新と合流みたいなノリの報道もあったように記憶しているが、まだ総裁になれる目があると踏んで残ったのだろうか。
それにしても、まさかほんとうになってしまうとは・・・
これで、衆議院解散後の新しい政権は、自民と維新を中心とした連立となることがほぼ確実になったように見える。
ポピュリズムの旗手になった橋下氏だが、このタイミングで竹島を「共同管理の話に持っていくしかない」と発言するなど、自民党的政治センスには乏しい面もある。
まあ、2人とも、ほとんど思い込みと思いつきだけの信念で突き進むという共通項はある。
怖いもの知らずの橋下氏とゾンビ(不死鳥?)のごとく甦った安倍氏。
そんなコンビに私たちの命運がかかってくるのだろうか・・・