◆扇風機市場がえらいことに・・・

 私的梅雨明け宣言からもう数日。今日は大阪としては史上初、6月の猛暑日だったらしい(NHKラジオ)。

 天気予報では気象予報士たちが「梅雨の中休み」などと寝ぼけたことを言っているが、ここ近畿中部では明らかに梅雨は明けている。

 以前のエントリでは遠慮深く書いたものの、私の四十数年に及ぶ観天望気のキャリアから断言できるのは、先週の土曜日の朝が完全な梅雨明け空だったことだ。

 「梅雨明け十日」というように、梅雨が明けると十日ほど晴天が続くと昔からいわれている。その晴天が今日で5日続いているのである。例年より一か月ぐらい早いけれど。

 気象予報士たちや気象庁が正しいか、私の方が正しいかは今後の天気が決める。まあ8割ぐらいの確率で勝てるだろうという気がする。専門家たちはいったい何をやっているのか。
 (もし間違ってたら素直に謝ります。ごめんなさい。)
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 というわけで、夜、ちょっと寝苦しいので、何気なく扇風機を買いに行った。↓に書いたとおり、うちは昔から寝るときにはエアコンをつけない。
 去年までは寝るときに別の部屋から扇風機を運んだりしていたんだけれど、それも面倒だし、どうせ買っても数千円なので買うことにしたのだ。ものが増えるのは好きじゃないので今まで見合わせていたんだけれど。

 ところが・・・

Dsc07324_vga 大手家電量販店に行ってみてびっくり。扇風機はほとんどすべて売り切れていて、事実上買えない。注文しても納品は三週間先とか書いてある。
 通販で買ってもよかったんだけれど、やはりいろいろ見比べてデザインとか音とかを確かめてから・・・などと思っていたのだが、これでは話にならない。
 もう一軒、念のために違う電気店に行ってみたが、こちらはさらにすっからかんで、サンプルの扇風機すら1台しかない。棚は見事にがらんどうである。

 節電流行りでこうなったのだろうということは後知恵としてはわかる。だが、実際に扇風機の在庫がないのを目にするまでは、そんなことは夢にも思わなかった。やはり、自分には想像力が欠けているんだなあとあらためて認識した。
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20110629_vga 通販で買おうかと、kakaku.com を見ても、結果は似たようなものだ。在庫のある扇風機の値段は3倍ほどにも跳ね上がっており(右のグラフは1番人気の東芝製扇風機)、「この安いのにしようかな」と思うと納品目安は1か月先だ。
 ほとんど転売屋の暗躍する世界になっているが、ヤフーオークションなんかは覗く気力すらない。

 まあいいや。去年だって寝る前に扇風機を運んでたんだから・・・とは思うものの、なんかこう、納得できない。
 ほんとにみんな、昼の一番暑いさなかにエアコンを切って扇風機を使うつもりなんだろうか。そして、そのための扇風機を今まで持っていなかったのだろうか?

 何度もいうが、(たとえば)就寝時のエアコンをやめて扇風機に変えても、(今の文脈では)まったく無意味なんだけれど。