◆春の訪れと例の鴨たち

 節分やら旧正月やら立春やらがばたばたと来て、急に春めいた陽気になった。

 数日前までの大寒波が嘘のようである。三寒四温というか、またこれからも寒くなったりするのだろうが、外を歩いていて「春だなあ」という感じがしたのはとりあえず今年初めてだ。

 職場の敷地内にあるモクレンのつぼみもかなり膨らんできている。

 寒さのピークは過ぎたのだ。改めて、古人の季節感とそれに基づいた暦はすごいと思う。
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 夕刻、帰宅途中、例の羽音がしたので空を仰いだら、おびただしい数のカモたちが空を飛んでいるところだった。ざっと、50〜60はいたのではないかと思う。

 今年見た一番大きな群れだなあと思っているとブログの記事を見ると違うようだが記憶がない)、同規模の群れが次々に上空を横切る。5〜6回はあっただろうか。それ以外にも、数羽ずつが・・・

 ぜんぶで200〜300羽以上はいたのではないか。ほんの5分も経たない間に北東から南西方面に飛び去り、その後はぱたりと飛ばなくなった。

 5時55分前後、やはり日没後30分ぐらいである。

 心なしか羽音も鋭く、スピードもさらに速い。集団で渡りに備え始めているのだろうか。

 うちで飼っている文鳥もにわかに羽根が抜け始めた。馬鹿なやつだが季節の変化はわかるのである。
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 季節としての春は確実に訪れる。鳥たちにも春は来るだろう。

 連日大変な思いをしている息子に、ひいてはわが家にも春が来ることを切に祈るばかりだ。