■まな板かんながけ

 それなりに立派な青森ヒバのまな板を使っている。長さだけオーダーメイドにしていただいたので、キッチンのシンクにぴったりはまる。

 だいぶくたびれてきたので、かんなをかけて新品同様にしたいと以前から思っていた。

 12月上旬だったか、珍しく大阪市内に仕事で出る機会があり、昼食に寄ったデパートでたまたま「職人展」みたいなのをやっていた。そこでまな板へのかんながけを見たので、これはいよいよ機が熟したという啓示だと受け取った(笑)

 正月に帰省した折り、父親からかんなを借りて、やっと今日、やってみることができた。

 結果はかなり無惨である。

 道具も腕も環境?も良くない。
 かんななんて、おそらく半世紀以上前から父親が使っている懐かしい品だし(木部は飴色になっている。刃は一応研いでいるみたいだが所詮は素人)、きちんとかんながけをやるのなんて初めてなのだ。刃を出す加減も試行錯誤なら、まな板をきちんと固定する方法すら思いつかない。

 まあそれでも、片面の黒ずみはおおかた取れて、そこそこきれいになった。いびつに削れて少し波打っているのはご愛敬である(かな?)

 息子の「経験値」を上げるために少し手伝わせたが、親父の私がまったくの素人では話にならない。6面全部きれいにするつもりが、1面だけで音を上げてしまった。