■フォルクスワーゲン報道官

 「フォルクスワーゲン報道官」というのを初めて見た。

 コマーシャルに出てくる、7歳ぐらい?の女の子である(調べてみると現在は10歳らしい)。

 おそらく多くの人が同じ感想を持つと思うが、どう考えても、トヨタの「子ども店長」の二番煎じだ(あまりテレビCMを把握していないので、万一順序が逆で、子ども店長の方が二番煎じだったらお詫びします)。

 ドイツの車には一定の敬意を持っているし、次に買う車としてフォルクスワーゲンはそれなりに有力な候補なのだが、このCMには本当にがっかりした。

 よりによって、トヨタの真似なんかするか?

 CM全体のセンスにしても、まったく凡百の国産車のそれである。輸入車で(たぶん)唯一、夢もロマンもない。

 まあこの時代、しかも「人々の車」なのだから、それでいいと言えるのかもしれないが、海外で売るドイツ車であるという矜恃は捨てないでほしかった。

 救いは、「子ども店長」よりも個人的には好感が持てるという点だけだ。
 そんな女の子に道化を演じさせる猿まねアイデアを出し、あろうことかオンエアーしてしまった情けない大人たちには心底がっかりする。