★さようなら「科学」と「学習」

 今朝の朝日新聞にひっそりと、しかし1面にカラーで、学研の「科学」と「学習」が今年度限りで休刊になるという記事が載っていた。
 「休刊」というものの、事実上の廃刊であるのは、他の雑誌と同じだろう。

 記事によると、私が毎月楽しみにしていたころが「最盛期」だったらしい。記憶では、担任の先生から申込用紙をもらい、休み時間に学校のすぐ外で買っていたと思う。仮にも外であるのは、のどかな時代とはいえ、さすがに業者との「癒着」を疑われてはまずかったからだろう。
 とはいうものの、家人には教室で先生が配布していた記憶があるという。本当だろうか?

 いずれにせよ、それほど小学生の生活に密着していたのだ。

 息子ももちろん、「科学」を読んで育った。さすがに学校で買うことはなく、近所の主婦による宅配方式になっていた。「学習」をほとんど取らなかったのは、私と同じだ。
 「4年の科学」より上の学年のは、今もリビングの本棚に置いてあり、息子も折に触れては取り出して眺めている。

 いつか孫にも買ってやり、親子3代・・・と思っていたわけではないが、その可能性が(ほぼ)なくなったと思うと、それができない一抹の寂しさが漂う。
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 同じ新聞の、紙面の実に1/4近くを、「週刊少年ジャンプ」のコマーシャルが占めていた。全面広告が9ページ!。
 今まで見たすべての新聞広告の中で、もっとも大量であるのはたぶん間違いない。

 少年ジャンプには特に深い思い入れはない。いや、浅い思い入れもたぶんない。そして、もしかしたら、息子はその存在すら知らないかもしれない。
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 別に漫画が嫌いなわけではないが、今日の新聞の「科学」と「ジャンプ」が逆だったら、どんなによかっただろうと思う。

 ありがとう、そして、さようなら、「科学」と「学習」。