★生演奏の日
生演奏を聴くのなんて数年に1回・・・というようなことをつい先日書いた。
だが、今日は、期せずして聴くことになった。それも2回も。
しかも、ふたつとも職場で、そんなことを考えもしていなかったのに、である。
まあ、当たり前だ。音楽と何の縁もない職場で、特に興味もない者に、どんな機会があるだろう。
一つ目は昼休みにチェロのソロ演奏。楽器から直接出てくる音の心地よさについてはもう繰り返さない。
だが、家に帰ってからカザルスやヨーヨー・マ、ミシャ・マイスキーなどの演奏を BOSE のスピーカ(安物だけど)で鳴らしても、そのアマチュアの奏でた生の音の方が圧倒的に美しかったと断言できる。
誰かが「うるさい!」と怒鳴り込んで来はしないかという心配が皆無だったら、もっと楽しめたのにと残念だった。心配性なのである。
もう一つは、夜、琴の競演や尺八との合奏、尺八のカルテット?など。
私の好みの問題と会場の音響の影響もあったのだろう、こちらのほうはそれほど感心しなかった。(たぶん)素晴らしい演奏をしてくださった方々には申し訳ない。
チェロの音色は素晴らしい。西洋楽に洗脳されている体のせいでもあるのだろうが、なんとも深い音の厚みが私の拙い耳にも感じ取れるのである。
惜しむらくは、そうは言っても求めて聴こうとはしないだろう自身の音楽性のなさである。