◆まさかの減少幅

 まだボーナスは出ないけど、早くも明細だけもらった。

 大不況だとか言ってるし、去年よりちょっと減ってるかな・・・と思って数字を見ると、「えっ!?」

 思わず叫ぶほど下がっている。去年の明細書を引っ張り出してきて計算すると、約2割減だ。
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 毎月の給料は、ここ数年、ぜんぜん上がらず、むしろ下がり気味である。毎年「昇給」してるのだが、「ベースダウン」が続いているので、よくて現状維持なのだ(実際は微妙に下がっている)。

 しかし、このボーナスは、いくら何でも下がりすぎではないのか。

 調べてみると、国家公務員のボーナスは9.3%減だそうだ。上場140社の平均は、14.4%減だという。

 うちの職場の「業績」は別に悪くなっていない。他のことはともかく、安定しているのも取り柄である。なのに・・・

 もしかして、オレだけ20%減?

 そういえば、「成績率」とやらがいつもより悪かったような気がする。だが、このボーナス査定の期間中には、一応職場から表彰されたりしているのだ(たいしたことじゃないけど)。
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 どうせサラリーだし、金額を気にしてもどうなるものでもないので、それほど気にしたこともなかった。

 しかしながら、これまで、驚くほど給与や賞与が上がったことは一度もないのは確かだ。これからもおそらく絶無だろう。

 それでも、下がるときはこれほど劇的に下がるのだ。

 「いや、ウチなんかそれどころでは・・・」と聞いても慰めにはならない。他人の不幸はセンブリの味である(損な性分だ)。