■久しぶりのビストロ

 お昼、蕎麦を食べようと思って職場を出たのだが、いつもの癖で職場間移動のルートに乗ってしまった。

 遠回りになるなあと思いながら信号待ちをしていると、急に、以前たまに行っていたビストロを思い出した。

 先日、久しぶりに行こうとして、車を駐めるところがなく、混んでいそうでもあったので、見送ったのだ。

 今日は駐車場も空いており、店に客はいなかった。
 ちょうど一番混む時間なのに経営的に大丈夫なのかとちょっと心配になったが、後で2人連れが2組来た。

 一番安いランチは、パン・スープ・メイン・デザート・コーヒーで1575円。

 マスターはぜんぜん変わっていないように見えたのだが、帰宅してから家人に聞くと、「もしかしたら10年ぶりぐらいじゃない?」という。
 確かにそのぐらいになるかもしれない。

Dsc05501_vga ちょっとびっくりするぐらい充実していておいしかった。スープはさすが、メインは豪華、デザートも気合いが入っている。
 ただし、パンは感心しなかった。

 これならたまに(もう少しお金があればしばしば)来てもいいかな、と思った。だれか連れがいたら、もう一つ上の2100円のランチもいいかもしれない。

 だが、私の座った席は、破れている座面にテープを数本貼って補修してある。それもいかにも素人臭く。

 昼のランチでも6300円とかもあるのだが、これでは普段使い以外になり得ない。

 まさか、テープを貼った席に座って8千円とか1万円とか(あるかどうか知らないけれど)の記念日ディナーを食べたい人はいないだろう。

 個人的には気取らないビストロで逆に気に入ったかも。

 椅子に対する態度と料理に対する姿勢が異なっていることを祈る。