◆スリーウイメン/この壁が話せたら

 1952年、1974年、1996年・・・ 22年の間隔を置いて同じ家に住んでいる、互いに無関係の3人の女性が、望まぬ妊娠に思い悩むオムニバス物語。
 デミ・ムーアが製作総指揮、1話目の主演もしている。

 日本語的な邦題を考えるなら、『家が見て来た』『家は目撃者』などが適切だろうか。やっぱりわかりにくいな・・・

 妊娠中絶をめぐる法律や社会環境も時代時代でそれぞれ異なり、それらに翻弄されながら苦悩する。

 社会や法がどう変化しようとも、その苦悩がなくなることはない。
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 続編の『ウーマン・ラブ・ウーマン』(2000年)を先に見ていた。こちらも同じく、時代を越えたレズビアンの苦悩である。

 どちらも重い映画で、ともに名作だと思う。

(If These Walls Could Talk, 1996 U.S.A.)
(If These Walls Could Talk 2, 2000 U.S.A.)