★東京を笑えない

 いつのころからか、不愉快なエントリは書かなくなっていたのだが・・・

 大阪府知事選に橋下徹弁護士が立候補するという報に最初に接したときは、相当げんなりした。

 氏は、調子に乗っているだけの弁護士タレントではない。

 日本が徴兵制を採用することや核武装することを主張しているのだ。さらに「(日本人による海外での)集団売春は一種のODA(途上国への公式な海外援助)だ」という無茶苦茶なことも言っている。

 核兵器を配備したり徴兵制を敷いたりする権限が大阪府知事にはないにしても、こんな一連の発言を臆面もなくテレビで発言している人に政治家への道を歩ませるわけにはいかない。

 そう思っていたので、その日の夕刻に、出馬しないという本人の談話を聞いたときにはほっとしたものだ。

 それから数日・・・

 ご存じのように、やはり立候補するのだという。ここで改めて書くまでもないが、

「出ないです。出ません」
「仕事をほっぽり出すような人間が行政のトップなんて立てるわけない」
「もう何%でもいいですよ。2万%でも。何%でもありえない」
 (以上、asahi.com

と言い続けていて、「やっぱり出馬します」と来る。

 仕事をほっぽり出すような人間であり、前言を簡単に翻すような人間であり、臆面もなく嘘がつけるような人間なのだろう。
 確かにそんな人が「行政のトップなんて立てるわけない」。自分でよくわかっているのなら、今からでも遅くないから立候補を取りやめたらどうだろうか。

 だいたい、「2万%」なんて馬鹿げた数字を挙げる人が私は嫌いだ。この文脈では、0から100までの数字以外は無意味である。立候補する確率が0%で「ありえない」というのなら「100%ない」だ。
 レトリックとしても、許されるのはせいぜい「120%」までだろう。

 強制猥褻知事の後は金銭疑惑知事、そして今度は核兵器徴兵集団売春推奨嘘つき知事になってしまうのか・・・

 大阪に住むのがますます恥ずかしくなる。東京を笑えない。