●メディアとしてのブログ

 「●内臓肉と脂肪を混ぜて「ステーキ」」のエントリに、なんと「株式会社フォルクス」から公式のコメントがついた。

 質問状を送ったわけでもメールで苦情を言ったわけでもない。「株式会社フォルクス」が、勝手にこのブログを検索して、お詫びと反論?を載せたのである。
 おそらくは、この件に触れた無数のブログを検索し、そこにいちいちコメントをコピー&ペーストしたのであろう。大変な手間だ。もしかして、コメント付けを自動化するツールでも使ったのだろうか。

 いずれにせよ、つまらぬ一個人が細々と運営しているブログを、フォルクスのような大企業がいちいち相手せねばならない時代になったということには感慨を覚える。

 折しも、昨夜(2005年11月23日)のニュース23筑紫哲也)では、「メディアとしてのブログ」に関する特集があった。特に本家アメリカで、ブログがもはや無視できぬほどの巨大メディアとなってきていることが報告されていた。

 もちろん、その多数が下劣な「便所の落書き」レベル(ネットにあふれる反中国の言説を見よ)であることを危惧する気持ちはわかる。しかし一方、こんな個人のひとり言を大企業がひとつひとつ相手にしなければならないほどの影響力を、ブログというメディアが持ち始めたというのは画期的なことだ。

 私もまた、「悪貨が良貨を駆逐する」ことを危惧する。
 世のブログ作者よ、悪貨を駆逐する良貨たらん矜恃を持とうではないか。たとえその大部分が取るに足らぬつぶやきで埋められているとしても ^^;