●華氏911

 ドキュメンタリー(なのかな?)のみならず、今まで見たすべての映画の中でも最高のうちの一つだと思う。おもしろく、退屈しないこともこの種の映画としては出色だ。報道の洪水の中にいながら、不覚にも知らなかったこともたくさん出てくる。もちろん、ときに過剰に走る、編集による小細工などにはちょっと注意が必要かも。
 カンヌ映画祭で、20分間に及ぶスタンディングオベーションがあったというのもうなずける。前例のないことだそうだ。

 小泉首相にも、食わず嫌いはやめて、ぜひ鑑賞なさることをお勧めする。コンサートや演劇に通うのも大事かもしれないが、そんな暇があるのだから、ぜひこれも見てもらいたい。

Fahrenheit 9/11, 2004 U.S.A.)