●野ウサギと謎の鳥

 久しぶりに六甲山へ行ってきた。尾根筋を縦横に道路が走っていて、日本最古(だったと思う)のゴルフ場まである。近くにある自然なのだが、ありがたみがなくてなんとなく足が向かない。
 ・・・そういいながら車を山頂近くに駐める。昨今の暑さの中、必死で登らなくてすむのは正直ありがたい。ほんの数歩、車道を離れると、もうそこは別世界である。こんなに涼しいのか!?、こんなに自然が豊かだったのか!?
 数十メートル歩くと、道の上にちょこなんとウサギが座っている。えっ!? ウサギ??? ウサギだよな、ウサギにしか見えないんだけど・・・ もしかすると、野生のウサギを見たのは初めてじゃないだろうか。ぴょんぴょんとこちらに向かって斜め前に移動した後、私に気づいたのか、サササッと茂みの中に、これまたぴょんぴょんと消えていった。間違いなくウサギだった。

 はるか和歌山方面まで見渡せる場所でしばし読書などする。地平線と水平線には入道雲。目の高さと同じぐらいにある積雲は、かなりのスピードでどんどん移動している。

 帰り道、見たことのない鳥を双眼鏡で確認。クチバシが赤く、ノドがオレンジ、全体にカラフル。「こんな鳥、図鑑でも見たことがないぞ」という直感は正しく、いくら図鑑を繰っても該当する鳥はいない。強いていえばヤイロチョウだが、もちろん違う。でも、おそらくつがいだろう、2羽、はっきりと確認した。いわゆる「カゴ抜け」といわれる、外国産のペットが逃げ出したものだろうか。
 どうしても名前が知りたいのだが、ペットショップ巡りでも始めるしかないのだろうか・・・