★自衛隊撤退の好機

 イラク武装勢力?に拘束されていた日本人5人が、全員無事、拘束を解かれた。「こちら側」の感情と論理が通じる相手であったことを感謝するばかりだ。しかし、「日本人」以外の死傷者は、増え続ける一方に見える。
 自衛隊を撤退させることを表明するなら今である。あんまり生々しすぎるようだったら、10日ほど様子を見るのもアリかもしれないが、その間に新たな人質を取られ、撤退を要求されたりしたら、また引くに引けなくなってしまう。
 自国民の拘束、解放との交換条件とかいうややこしいことのない今なら、人質云々とは関係なしに、イラクサマワ)を「戦闘地域」と認定し、イラク支援法(悪法だが)に則って、原則通り、粛々と撤退させることができる。最初の最初から、すべてが誤っており、あらゆる分岐を悪い方へ悪い方へとたどってきた現在の状況は許し難いが、それはまた別のことだ。今、この状況から出発するなら、今回の拘束事件とはまったく関係なく撤退するしか、まともな選択肢はない。
 自衛隊を狙った迫撃砲?による攻撃も2回?あった。それでも何でも、たとえ隊員の誰かが殺されても、「非戦闘地域における復興支援活動をやっているわけですから」とオウムのように繰り返す愚かな「指導者」の姿が目に浮かぶ。また、「わかりきっていたのだ」とここに書かなければならないのだろうか・・・