■アイスランドで現地SIMの利用

 直前のエントリで書いたとおり、息子の SIMフリー iPhone には旅行中ずいぶんお世話になった。

 私の iPhone 6 Plusau縛りなので、海外に持ち出して使うと多額の費用がかかり、下手すると「パケ死」する。

 最近は「安い」とうたうサービスもあるが、それでも「約24.4MBまでのデータ通信料が最大1,980円/日、どれだけ使っても最大2,980円/日でOK!」(au世界サービス)という水準だ。
 これで2週間使うと、1日1980円だとしても3万円近くになる。それでも、通話や SMS は一分(一通)あたり100円程度別にかかる。

 アイスランドで使った SIM は アイスランドのVodafone のもので、ISK2000(≒1800円)であった。これで、ISK1000(≒900円)分の通話に加え、300MB のデータ通信が含まれている。
 それ以上に使いたければ 1GB で ISK1390(≒1250円)払えばおしまい。2週間程度の旅行でそれ以上使うことはあるまい(もしありそうなら、5GB で ISK2490(≒2240円)というのもある) 。

 食事やお茶をする場所や宿泊施設なんかではほとんど Wi-Fi が普及しているし、電話は10本もかけていないので、われわれの場合は、結局最初の1800円だけですべて賄えた。
 どのくらい使ったかは iPhone の画面で簡単に確認できる。息子のはもう SIM を取り外してしまったので厳密には確認できない(SIMを入れ替えればたぶんできる)が、途中で見た数値から考えて、おそらく半分も使っていない。

 ばからしくて、「au世界サービス」なんかまったく使う気になれない。

 以下は、マイナーな需要かもしれないが、アイスランドで SIM を購入してお使いになる人のために。
 iPhone 前提で書いているが、SIMフリー端末なら同様である。
 英語を含む5言語の説明書がついているが、まったく読まなくても使えるようになった。

0.日本を出るときから現地SIMに入れ替えるまでは、思わぬ高額の料金に泣かないため、機内モードにしておく。

1.ケプラビーク国際空港の到着出口を出る前にある免税店のレジで Siminn という別の会社の SIM を売っていた。
 レジのおばさんは「Vodafone のと同じだよ」と言ってくれたが、事前にウェブで調べた範囲では日本語で書かれた利用実績がなかったので、念のために Vodafone にすることにした。ここで Siminn を買えば免税だったので、100円くらい安かったかもしれない(笑)

2.Vodafone の SIM は、到着口を出て右手のコンビニ、10−11のレジで買えた。ネットで調べたのと
価格や内容が変わって、"Prepaid Starter Kit" という名前に変更されており(なぜか公式ウェブサイトの名前はそのままで価格や内容は新しくなっている)、先に書いたとおり、何もしなくても、ISK1000(≒900円)分の通話に加え、300MB のデータ通信が含まれている

3.いったん iPhone の電源を切り、ゼムクリップを延ばしたものなどを SIMトレイの穴に突っ込み(かなり力を入れないと開かなかった)、トレイを引き出す。取り外そうとすると、入っていた SIM がその辺に飛んでいくので注意。

4.購入した SIM は、どの大きさにも対応するようになっている。iPhone 6s Plus の場合は nano SIM なので、一番小さくなるように取り外す。道具は必要ない。既存の SIM をトレイから外して購入した SIM を載せ、元に戻す。トレイの裏表に注意。

5.電源を投入。最初は指紋認証が使えないので、パスコードを入力。iPhone からアクティベーションを求められたが、画面の指示に従っていけば簡単だった。Apple ID とパスワードは入力する必要があった。

6.機内モードを解除する。その他には何の設定も必要なく、電話とデータ通信を使えるようになった(APNの手動設定は必要なかった)。
 自分の電話番号は、パッケージの裏表面に貼った白い紙に7桁の数字で記載されている(国番号の354は書かれていない。また、アイスランドには市外局番の概念がない)。

7.どのくらい利用したかは、iPhone の「設定」から「モバイルデータ通信」を選ぶと表示される。

8.残りが心許なくなってきた場合、その電話(あるいはパソコン等)から "Topup"(利用容量を増やすことが) できる。購入した SIM のパッケージの裏面、自分の電話番号の上にも、QRコードとURLが書いてある。支払いはクレジットカード。

9.帰国して元の SIM に戻すには、電源を切って SIM を入れ替えるだけで何の操作も必要なかった。