◆雨の6月の日

 昨日、「やっぱり車よりバイクの方が乗っていて楽しい。少なくとも、晴れた5月の日であれば・・・」と書いた。

 その呪いがかかっていたのか、今朝はさんざんだった。

 午前中の方がいいという天気予報。しかも、曇時々晴。
 レーダーナウキャストを見ながら、東の方に雨雲が出ているので、予定を変更して西へ向かう。

 ところが、東で発生した雨雲が発達しながらどんどん西へと追いかけてくるのである。どうして「♪雲の流れは西から東」ではないのだ?

 北は大丈夫そうだったのでいったんはそちらへ逃げるが、ともかく家に戻ることにする。

 北へ逃げてもしばらくのこと、結局家へは東に進まなければならない。

 妙見山を越えたあたりからは、もう土砂降り。雨水が道の上を川のように斜めに横切っていく。ところどころでは、文字通りの土砂を交え、茶色の川になっている。

 年代物のカッパのズボンを通して雨がしみこんでくる。スリップも怖い。

 こんなふうに雨の中を走るのは、もう20年ぶり以上かなあと思う。
 その昔、台風の直径を横切るように、湘南から関西まで高速道路を走ったことがある。今思い出しても無謀だ。S.A. に寄るたびに他のバイクもいたけれど。
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 夕方、晴れたのでリベンジに出る。青空が見え、空気が澄み、梅田のビル群もくっきりと見える。
 山に分け入ると、もはや万緑と呼ぶにふさわしい緑が雨に洗われて輝いている。

 やっぱり、晴れた5月の日がいいなあ・・・ いや、6月でもまあいいんだけど。