■進歩のない30年

 この週末、日本海沿いをくねくねとのんびり走り、結局倉吉に泊まって、大山山麓を一周して帰ってきた。
 走行約800km。高速道路は使わなかった。

 先週の日曜日は琵琶湖畔(西岸)にかつて存在した江若鉄道廃線跡をめぐるツーリングに参加した。
 毎週のようにバイクで走りまわっている。同じ月に一泊旅行を2回したのも初めてかもしれない。
 まあ、快適に走れるのは1年の内でもほんの短い期間なので、この時期と秋口だけのことなんだけれど。

 長い道中、「30年前とまったく同じことをやっていて、ぜんぜん進歩がないなあ」とか、つらつらと考えていた。けどまあ、そこそこ楽しいんだからいいんじゃないだろうかというあたりに落ち着いた。
 自由な時間の使い方として結局のところそれを選んでいるということは、もろもろを考慮に入れた上でそれが(とりあえずの)最善だということにほかならない。「もろもろ」の中にいろいろ忸怩たるものがあっても、それが条件なのだから仕方がない。

 日曜日などは、倉吉の古い街並みを観光してから、ほとんど12時間、昼食と時折の休憩を除けば走りっぱなしであった。特に何とも思っていなかったが、考えてみれば、やっぱりこうして走るのが好きなのだろうなあということと、体力的にそれが可能であることに改めて気づく(かなり消耗するけど)。

 ツーリングに出ると、一日が短すぎて・・・と思うのだが、もしかりに倍ほど長くても、そんなに長い時間走り続けることはたぶん無理だろう。その意味では一日のサイクルは自分の体力に合っているのだ。
 もっとも、たとえば一日が48時間だったら、生物としての自分の体も24時間走れるようになっているのかもしれないけれど。

 月曜日はさすがにもう、ちょっと走りたくないと思っていたのだが、火曜日になると、週末にはまた走りたいなあと思う。

 果たせぬ能登半島を目指そうか、それとも今回走り残した福知山〜生野銀山間を目指そうか・・・