★遥かなる能登半島
遥かなるイエローストーンとはだいぶ趣が違うが、能登半島がこんなに遥かな存在だとは気づいていなかった。
バイクを買ったとき、慣らし運転がてらちょっと能登半島まで行って1泊して帰ってこようかと思い、泊まる宿とかを調べたのだが、結局行かなかった。
その他の理由は忘れたが、慣れない乗り物でいきなり遠距離を走ることにためらいがあったのがもっとも大きな理由だ(そしてそれは正解だった。当初は100kmも走るとへとへとになって、もうこれ以上は無理・・・みたいな感じだった)。
その後1年くらいになるが、機会のないまま冬になり、行けなくなってしまった。そろそろ季候もよくなってきたので(もうまさか雪もあるまい)、さくっと1泊で行ってこようかと思っていた。
疲れたら2泊してもよい。
というようなつもりで改めて地図を見て、その遠さにのけぞった。
目的地である能登半島の先端まで、大阪北部の吹田インターチェンジを基準に直線距離で考えると、その遠さたるや、長野県の志賀高原や群馬県の草津温泉といった感じである。ちょっと足を伸ばせば日光だ。
日光を朝に出てその日のうちに自宅まで帰ったことはあるが(もちろん車で)、長野県の佐久インターで高速道路に乗る時点ですでに日が暮れていた。そこから夜の高速をひたすら驀進して夜中までかかって家に辿り着いた。
まあ日光はともかく、バイクで志賀高原や草津温泉に一泊二日でさくっと、などとはふつう考えない。それに、能登半島だと、金沢から先には高速道路もない。
第一、琵琶湖の西岸を走る志賀バイパス以北は下道を走って行こうと漠然と考えていた。
どうして能登半島を近いと思い込んでいたんだろう?
いずれにせよ、一泊二日だと、朝から晩までひたすら走り続けてへとへとになり、ただ行ってきただけ、という旅になる。
二泊三日にしてすら、2泊目を能登半島の先端にすると、3日目はひたすら帰ってくるだけになる。
三泊四日にして真ん中の日に珠洲市あたりに泊まるのがまともなプランのようだ。
うーん、そんなに長く出かけるつもりはなかったし、連休真っ最中は避けたい。第一、4日間も雨が降らないとは思えない。
どうしようかなあ・・・
「一泊二日でさくっと。もし大変そうならもう一泊」というプランは、すでに破綻している。