★超絶50%増税

 与党税制協議会(自民党公明党だ)が軽自動車税引き上げに合意した。

 その率何と、50%。

 このデフレの世になんという暴挙だろう。一般的なメガバンクの定期預金金利(1年もの)は実に0.025%なのである。
 物価上昇率は本来、金利以下であるべきだ。それでやっと、寝かせているお金の価値が減らないことになるからである。それ以上の値上げは、貨幣価値の低下に直結する。

 ところが、今度の増税は何と、金利の2000倍相当の値上げということになるではないか(書いていて、なんだか笑えてきた)。

 うちには軽自動車とオートバイがそれぞれ1台ずつある。
 どっちも1.5倍かあ・・・と思っていると、増税は2015年4月以降に購入する新車が対象だということで、当面は関係ないかと思った・・・のも束の間、登録13年以上の車の重量税を増税するというのだ。

 うちにある車は今、登録からそれぞれ12年超と15年超である。
 新車に買い換えたりせず大事につましく乗っているのに、そこへ増税をぶつけてくるとは。

 「環境のためだ」なんて言っているが、まだまだ乗れる車を廃棄して新しい車にするほうがよほど環境に悪い。十数年前の車でも、十分に厳しい環境基準をクリアしているし、もっと燃費の悪い新車だっていくらでもある。

 軽自動車税引き上げにしろ、古い車への重量税増税にしろ、痛みを感じるのはどちらかといえば経済的に豊かではない層だ。
 車両価格も維持費も安い車に長年乗っている者が狙い撃ちで増税され、次々と新車に買い換える層は自動車取得税ゼロとか初回車検の重量税ゼロとか・・・

 現在でもたとえば、メルセデス・ベンツのS550ロング(1545万円)の高級版を買うと、エコカー減税が100%適用され、グリーン減税ともあわせて80万円以上減税されるという。

 なんという本末転倒。

 明らかに大金持ちしか乗らない燃費の悪い車を減税する余裕があるのなら、どう考えても軽自動車のほうに回すべきである。