●国語力の低下??

 ベネッセコーポレーションが発表した赤ちゃんの名前ランキングによると、2011〜2013年の3年連続で「蓮」がトップ3の一角を占めているという。
 また、明治安田生命の調査でも、2011、2012年のいずれも「蓮」が1位だ(2013年の発表はまだらしい)。(いずれも、asahi.com

 日本に多い名字を組み合わせると、たとえば、佐藤蓮・鈴木蓮・高橋蓮・田中蓮・・・

 さて、みなさんは、この蓮ちゃんたちは男の子だと思うだろうか、女の子だと思うだろうか。
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 実は、上に「トップ3」だの「1位」だのと書いたのは、いずれも「男の子の中で」である。

 だが、「蓮」という名前は、ふつう女の子につけるものではないかと思えて仕方がない。

 いや、もちろん、男女双方に使う名前もあるし、どんな名前をどちらにつけようが自由だ。
 男女平等やジェンダーフリーに関しても、当然、その推進には賛成する。

 しかしながら、現実に男女の名前に歴然とした差がある以上、一般的には男の子には男っぽい名前を、女の子には女っぽい名前をつけるのが多数派だろう。
 現に、ベネッセの発表から女の子の名前ベストテンを見てみると、結菜・陽菜・葵・結愛・結衣・凛・愛莉・心春・愛梨・芽依である。
 この中に「蓮」が混じっても、何の違和感もない。

 ところが、「蓮」は男の子のトップなのだ・・・

 女の子っぽい名前を好んで男の子につける若いカップルもいるだろう(そしてそれは別に悪いことではない)が、それが1位やら2位やらになるほど多数派とは思えない。

 そうすると、彼らは「蓮」が男っぽい名前だと思っているということになる・・・

 うーん、信じがたい。それは、いわゆる「国語力の低下」とは、また別のことなのだろうか。
 あるいは、私の感覚がおかしいのだろうか?