◆蓬生どころか
蓬生(よもぎう)というのは、「蓬などが生い茂って荒れ果てた土地」(大辞林)のことで、『源氏物語』の巻の名前にもなっている。
わが家は、蓬生といふもおろかな荒れ果てようであった。
昨年切ったナンキンハゼの枝が所狭しと散らばり、その間から背丈ほどもある雑草が乱立している。枯れ葉その他がこれでもかというほど散らばっているのはいうまでもない。
それはまあわかっていたことだが、あろうことか、野良猫のフン場まで存在するのには驚いた。
おそらく、人の住んでいる家としては市内で一番ひどいといっても過言ではないと思う。
それというのも、庭(というほどの広さはないが)が外部に面しておらず、ほとんどどこからも見えないため、放っておいても気にならないというのが大きい。
唯一、わが家の西隣のお宅からはうちの庭が見下ろせるので、おそらくはあきれ果てていらっしゃるだろうと思う。熱心に庭の手入れをなさっているご夫婦だ。
うちもさすがに、年に2〜3度は一念発起して木の剪定やら草引きやら掃除やらをする。そうすると、狭いものだから、ものの数時間でけっこうすっきりとしてしまう。
それがわかっているから、またどうしようもなくなるまで放っておくという悪循環を繰り返している。
昨日今日と、それぞれ2〜3時間ずつ掃除すると、見違えるようになった。
これぐらいで済むんなら、もっと小まめにやればいいのにと思うものの、なかなか実行できない。
「これから、毎週30分でいいから、土日のどちらかに剪定や掃除をすることにしよう」と一応決めたのだが、もはや来週の実行も危ぶまれる(バイクも来てるはずだし ^^;)。