■インスタントラーメンの作り方2

 ほとんどのインスタントラーメン(袋麺)の作り方の説明には、「スープは火を止めてからお入れください」みたいなことが書いてある。

 申し合わせたようにそうなので、その方がおいしくなる、何か深遠な秘密のようなものがあるのかと思っていた。

 ところが、何かのきっかけでその「真の」理由を知ることになった。

 それは、「火をつけたまま鍋の上からスープを入れようとすると、火傷の危険が増す」というものだ。

 大手メーカーのウェブサイトで見つけたので、少なくとも大きな理由の1つだろうと思う。

 明星の中華三昧は、私の知る限り唯一の例外で、「スープは火を止める直前にお入れください」と書いてある。
 律儀にその通りにしようとすると、確かに手を火傷しそうになる。

 なるほど。
 毎年世界中で、のべ何億人もがインスタントラーメンを作っていれば、火をつけたままスープを入れようとして本当に火傷する人もかなりの数に上るだろうことは容易に推測できた。

 それでもあえて、中華三昧が火を止める前にスープを入れさせようとするのはなぜなのだろう?

 その方がおいしくできるから? なら、他のラーメンはおいしさを犠牲にしているのか・・・

 いや、単に、中華三昧のスープがちょっと溶けにくいというだけのことなのかもしれない。もしそうだったら、もうちょっと工夫しろよ、と思う。