★新記録

 喪中のハガキが届く季節になった。

 もちろん悲しいこととはいえ、今のところ、避けられぬ順序に従った方々ばかりで、格別の感慨を覚えるような方のご逝去の報はない。
 年齢も、98歳から82歳。80代の前半だと、「まだお若いのに」という気がしてしまう。

 そんな中、今日届いたのは、106歳! しかも男性である。

 亡くなったご本人は私のことをご存じないだろうが、私の方はうっすらとではあるが存じ上げている。

 これまで、私の周囲の最高齢は、99歳で亡くなった祖母であった。

 他人とはいえ、身近に106歳まで生きた男性がいらっしゃるという事実には勇気を与えられた。
 喪中のハガキにこういう反応もどうかと思うが、むしろ慶賀すべき知らせではないかという気すらする。

 いや、慶賀すべきはやはり、107歳、108歳とさらに(年相応に?健康で)年齢を重ねられることかもしれないけれど。

 いずれにせよ、私の無謀な長寿目標も、現実味を帯びてきたような気にさせていただいた。

 天寿を全うされたご本人と知らせてくださった知人とに感謝申し上げたい。