●動物園、買っちゃった

 マット・デイモンスカーレット・ヨハンソンエル・ファニング

 妻を亡くした夫が2人の子どもとともに引っ越し先を探すうち、やっと気に入る家を見つけたら、それは廃園になった動物園だった・・・

 イングランドの話をカリフォルニアに持ってきているし、もちろん映画的脚色もふんだんにあるんだろうけれど、もとはなんと実話である。

 いい映画だった。邦題は『幸せへのキセキ』。

(We bought a zoo, 2012 U.S.A.)
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 そうそう、お勧めできる映画しか書かないことに決めているのだが、別の映画があんまりひどかったので紹介しておく。どうしようか悩んでいる方がもしいらしたら、見ないのが吉だ。

 家人の希望で借りたのだが、イーサン・ホークが出てるんだから大丈夫だと思っていた。実際、ぐいぐい引き込まれるということはないものの、最初から2/3ぐらいまではけっこう味のあるいい映画かもと思って見ていた。
 ところが、最後のほうで信じられないほどぐだぐだになってしまう。礼儀正しく言えば、私には理解できない高尚な文学作品なのだろうと思う。

 『イリュージョン』なんて邦題をつけてアリバイ作りをしているのがよけい嫌だ。原題は、フランス語では La femme du Vème、英語では The woman in the fifth。Vème は地名なのかな?