◆正気の沙汰とは思えない

 「いまの憲法は無効であることを確認し、明治憲法が現存すると決議するべきだ」という請願が東京都議会に出され、東京維新の会の議員3人と無所属の議員1人が賛成したそうだ(朝日新聞)。

 正気の沙汰とは思えない。

 そもそも、日本国憲法の無効を都議会に請願して何の意味があるのだろうか。それに・・・と書くのもばからしく、相手にするだけ人生の無駄という気がする。

 あろうことか、それに賛成する輩がいたというのには、ただもう、開いた口がふさがらない。

 しかも、さすがの橋下氏からも「連携の保留」を通告され、謝罪したのだという。自分の信念に従って賛成したのではないのか?

 さらにさらに、東京維新の会の代表は、都議選の時に「地方分権改革の推進」をやりたいと答えているのだそうだ。
 だが、明治憲法地方分権の規定はないのである。
 ___

 しかしまあ、こんな連中を当選させてしまうようなシステムだとしたら、それが理由で現憲法下の政治システムを廃止したいという誘惑にかられる別の人がいても不思議ではない。
 ただ、万一その方向を目指すにしても、やるのは明治憲法に戻すことではなく、新しい憲法改憲することだろう。

 底抜けの愚か者どもの中に、復古主義者が多いのはどうしてなんだろう?

(そういえば、日本維新の会の英語名は、Japan Restoration Party だそうである。日本王政復古党? どうしてそんな名前を選んだんだろう?)