★ウィーンの空港から市内へ行く方へ

 ウィーンに到着して市内に出ようとすると、有無を言わさずという感じで CAT(City Airport Train)に乗るように誘導される。

 「誘導される」の意味がわからない方は、ぜひ現地で経験してほしい。
 なんかもう、表示にしても案内にしてもインフォメーションのおばさん(1回目)やお姉さん(2回目)に聞いても、それしかないような感じなのだ。

 『地球の歩き方』に書いてあった、「Sバーンの7番」に乗りたいと言って案内された場所には CAT の券売機しかなく、切符すら買えない。

 まあこれは、『歩き方』がバカなのである。到着口を出ていくら探しても S-Bahn の表示はない(最近表示が変わったのかも)。だから、インフォメーションで聞く羽目になったのだ。

 表示されているのは、ÖBB。その表示に従っていくと、赤い券売機でS-Bahn の切符が買える。ÖBBというのは、オーストリア国鉄のことらしい。

 簡単にいうと、到着口を出て右手に進めば CAT、左手に進めば ÖBB(S-Bahn)だ。

 そして、ややこしいことに、どちらも同じホームから発車する。

 いや別に、お金があれば CAT を使えばいいのだが、

 CAT は12ユーロ(1200円)
 ÖBB は4ユーロ (400円)

なのである。その差800円・・・というか、料金3倍(すみません、料金を間違えていたので訂正しました)。

 ÖBB(S-Bahn)を(たとえば)ウィーンミッテ駅で降りて、U-Bahn(地下鉄)やトラム(路面電車)に乗り換えても、市内なら新たに切符を買わずに最初の400円だけでOKだ。

 いくら CAT が「ノンストップ16分」と宣伝しようが、 ÖBB(S-Bahn)でも25分もあれば着くのである。家族3人で2400円余分に支払うほどお大尽ではない。

 長いフライトに疲れてやっと到着した先でいきなりの洗礼だった。今後ウィーンにいらっしゃる方が同じ苦労をしないですむよう、ここに記しておく(これで助かる人が2〜3人ぐらいはいるだろうか)。