■とんだ散策

 人並み以上に渋滞や混雑が嫌いだ。

 そして、ゴールデンウィークはどこへ行っても人が多いという。だから確かに、あまり出かけたりしない。

 だが、ルートと場所と方法を選べば、混雑とは無縁にささやかな行楽ぐらいはできる。
 たとえば2年前は自転車に乗って「とんだポタリング」に出かけた。

 今年は車で出て「とんだ散策」をした。2年前は大阪府北部の摂津富田、今年は南部の富田林である。

 予想どおり、途中渋滞にはまったく遭わず、寂しくない程度にしか人出もなかった。

 富田林の寺内町は、落ち着いた古い街並みの残る、関西では屈指の町である。大阪府では唯一「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されているということで、重要文化財の旧宅もある。
 奈良県橿原市今井町には劣るが、まあ、近くに住んでいるなら1度や2度ぐらいは訪れる価値はあるだろう。

 お昼はおいしい二八そばと「赤ねこ餅」と呼ばれるきな粉をまぶした柔らかいお餅を食べた。餡は入っていないが、久しぶりの懐かしい味という感じでおいしくいただいた。同じものを過去に食べたことはないんだけれど。

 その後、近くの山沿いにある新興住宅地の中にあるカフェに赴く。家人がネットで調べて目をつけていた店だ。
 「森の中のカフェ」みたいなの(たとえばこんな)をイメージしていたようなのだが、ただの住宅である。
 ウッドデッキに出れば借景で向かいの山が見えるものの、デッキには2組しか入れず、しかもタバコの煙が漂っていた。それ以外の席は個人のお宅にお邪魔しているような趣である。

 でもまあ、悪くはない。

 コーヒー一杯と、超豪華に見えるモーニングセットとの値段がほとんど同じだったので、後者を注文する。朝から夕方までいつでもOKなのだそうだ。
Dsc00424_32 ちょっと驚くようなワンプレートにコーヒーもついてくる。ついさっき蕎麦を食べたばかりなのに、すんなり入ってしまった。

 帰り、以前、両親と行った蕎麦屋で感動したおいしい鴨を扱っている店に寄り、鴨ロースを購う。
 車を降りる前、「200gにしようか、300gにしようか」とか言っていたのだが、最低でも1枚?単位なので500gになるという。「まあそれぐらいなら」と500gにする。1kgだと言われたらどうしただろう・・・
 家人によると「小売り歓迎」とか書いてあったそうで、それは要するに、本来は卸売りをする店だということのようだ。

 いつも食べている牛肉の1.5倍ぐらいの値段なのだが、さっとソテーして食べると、やはりそれなりにおいしい。
 それなりなのは、もちろん私が焼いたからで、きちんと料理すれば絶品になるに違いない。

 まだ半分以上残っているので、残りは鴨鍋にしようと思っている。
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 連休もあと1日で終わりなのだが、「DLife で録画したアメリカドラマ視聴作戦」はほとんど進んでいない。録画したのが減るどころか、むしろ増え気味である。減らすためには実質45分ぐらいのを1日3本以上見なければならないのだが、なんだかんだでそんなには見られない。

 明日も、買い物をしてから家人の実家に行く予定だ。

 こうして、今年の連休もあっという間に終わってしまう。