●ウォシュレット交換

 12年ほど使っていたウォシュレットから水漏れし始めて、ストレーナーのパッキン交換をした話は以前書いた。

 その前の水漏れはパッキン交換で直ったのだが、今回は直らないどころかだんだんひどくなってきた。
 洗面器で受けていると、2〜3日で半分以上溜まってくる。

 ネットでいろいろ調べてみると、どうも、内部のプラスティック部品の破損が原因のようで、しかも、部品を特定しても消費者には売ってくれないという。
 じゃあ修理を頼もうかと思ったものの、メーカの部品保有期限はとうに過ぎている。それに、現在売っている新品でも、「10年」「を超えて」使うと「経年劣化による発火・けがなどの事故に至るおそれがあ」ると警告している。
 責任逃れだとは思うが、何かあるのは嬉しくない。

 大きなゴミを出すのは忍びないものの、メーカのいう製品寿命を超えている製品を修理するのもどうかなあ・・・などとぐずぐずしているうち、ある日思い立って、通販で新しいのを購入した。

 決め手は、取り付け方を示した動画をメーカが公開していたことだ。ウォシュレットを自分で取り付けたり取り外したりというのは考えたことがなかったが、いつのまにかメーカ自体が推奨するほど、自分でやる分野になっているらしい。

 うちの2階の便器は薄いブルーなのだが、TOTOがもはやその色を作っておらず、したがってウォシュレットにも同じ色がないということが問題だった。ないのは仕方がないが、近い色のでも、受注生産で納期が3週間だという。
 まあ、水漏れしてからもう何か月も放ってあるし、いまさら3週間遅くなってもどうということはない。というわけで、注文した。
 注文後、ますます水漏れがひどくなり、「到着前に一晩で洗面器があふれるような事態になったらどうしよう?」とちらっと考えたが、杞憂に終わった。まあ、そうなったらそうなったで、トイレの水栓を閉めればいいだけのことだ。

 昨日製品が到着したので、息子への教育を兼ねて二人で取り付ける。
 既存のウォシュレットを取り外すところからスタートしてのんびり念入りに取り付け、後片付けまで終わるのにかかったのは1時間半。特に大きな苦労はなし。
 これなら確かに、自分でやってよかったと思う。たいていの職人より仕事も丁寧なはずだ。
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 何でもリモコンにしたがることに以前から違和感を感じているが、ウォシュレットまでもがリモコンなのには苦笑させられる。その製品の上に座っているのだから、「リモート」から「コントロール」する意味はないのである。それに、定期的に電池を替えねばならないし、壁に穴を開けて張りつけなければならない。

 今のところ、リモコンは床に立ててある。息子も、「DSみたいに手でもってやればいいやん」とか言っているのだが、どう考えても邪魔で不細工である。製品の横についてる方が簡単なのになあと思いつつ、ペーパーの横の壁にでも設置しようかと思っている。

 外でリモコンのウォシュレットを使うことがあったが、配線工事をしているのかと思っていた。電池式って業務用だと余計に不便だと思うんだけど。
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 それにしても、1階のトイレのウォシュレットは、二十数年使用しているがまだ何の問題もない。いつも感じる、「80年代の電気製品は質が高い」という感想は、あながち間違っていないのではないだろうか。