◆Fancy meeting you here...

 先達に導かれ、2人で野鳥の生息調査(という名の里山散歩)をした帰り・・・

 こんなところに誰が来るのかというほど田舎にある、オシャレなカフェでコーヒーをご馳走になった。
 (そこからさらにずっと奥にも別のオシャレなカフェがある。田舎恐るべし)

 私はたぶん、行ったのが3度目だと思う。
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 2度目に行ったとき、Bird Friendly Coffee のパンフを見て、そこに載っている鳥の写真が気になった。キクイタダキのようにも見えるが、何となく違う。店の人に聞いてみると、奥に行って聞いてきますということで、その後現れた店主と思しき方から

 Yellow-Rumped Warbler

と書いたポストイットをいただいた。

 なるほど、日本にいる鳥ではないのだ。
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 先達が前に座っているのに、その鳥の名が思い出せない。Warbler だけ覚えていたので、2人とも持っていた手元の図鑑で調べてみると、ムシクイ類を指すらしい。

 あんまりムシクイには見えないけれど。

 帰宅して、例のポストイットを見て先達に連絡する。早速、日本にも迷い込んだことがあることを教えていただいた。和名はキヅタアメリカムシクイというらしい。
 ネットで調べると、こんな地味な小鳥のために日本中からバードウォッチャーやらカメラマンやらが集まったこともあるようで、ちょっとした騒ぎになっていたことがわかった。

 それで話は終わると思っていた・・・

Img_2408_32 ところが、今日になって、このパソコンのデスクトップに、似た鳥が表示された。いや、いつも表示されている見慣れた鳥なのに、今日まで気づかなかったのだ。
 2009年にカナディアンロッキーに行った際、撮影した鳥だ。気に入った写真が順番にデスクトップに表示されるように設定しているのだが、そのうちの1枚である。
 (それどころか、←の Canadian Rockies の中にも写真が2枚あった!)

 早速、iPhoto でオリジナルの写真を調べてみると、ご丁寧に、自分で Yellow-Rumped Warbler とメモをつけている。うちには横文字の鳥類図鑑は3つぐらいしかないが、その一つは、写真を撮った鳥を同定するために旅行中にカナダで買ったものである。それを見てメモを書いたらしい。
 調べてみると、残りの2つにも載っている。北米では珍しくない鳥のようだ。

 毎日のようにパソコンのデスクトップで目にしている鳥と、Bird Friendly Coffee のパンフの鳥が同じであることにも気づかないなんて・・・

 こんなことだから、いつまで経ってもバードウォッチャーとして(も)成長しないのである。