★高速道路の速度制限緩和へ

 高速道路や自動車専用道路の規制(制限)速度が、実態に合わせて引き上げられる。速度基準の見直しは1968年の制定後42年で初めて。(朝日新聞2010.8.19)

 今さらというかやっとというか・・・ 42年間放置というのもすごい。

警察庁は《中略》阪神高速道路の北神戸線(全長約36キロ)で08年12月に調査を実施。その結果、規制速度は60キロだが、実勢速度は80〜100キロで、事故が多いわけでもなかった(同)

 という。
 北神戸線のことは、以前、このブログでも何度か書いた。以下にひとつだけ採録する。

 阪神高速神戸線の制限速度は今でも60キロだが、ほとんどのクルマは100キロ近くで走っている。せめて80にすれば守るクルマも出てくると思うのだが、60では、ほぼ全員を犯罪者に、残りの少数を危険な邪魔者にするだけである。
 「北神戸線の制限速度は60キロです!!」と叫ぶ看板を林立させても、「テロ特別対策実施中」同様、単なる税金?の無駄遣いだ。

 あまりにも遅すぎるとはいえ、過ちては則ち改むるに憚ること勿れ、適正な制限速度を新たに設定してほしい。
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 それにしても、「過ち」の制限速度をもとに違反を問われ、検挙された人も大量にいるだろう。違反だった速度が市民権を得るのは、複雑な気持ちに違いない。

 私自身は高速道路で速度違反を問われたことはないが、一般道では二十数年の時を隔てて2回検挙されている。

 1回目は、中央分離帯と歩道のある片側2車線の見通しのいい下り坂で、制限速度40km/hのところを53km/h。
 2回目は、歩行者や自転車の通行が禁止されている中央分離帯のある高架道路で、制限速度50km/hのところを70km/h(ただしこれは、測定ミスではないかと考えている)。

 前者の道は、何も条件は変わっていないのに、後に制限速度が緩和された。50だったか60だったか忘れたが、もちろん適正な方向への変化で、いずれにせよ、今だったら私は検挙されなかったことになる。

 後者はまだ50km/h規制のままだと思うが、歩行者・自転車が通らないことや道路構造から考えて、一般道路の法定速度(=60km/h)であるべきだろうと思う。であれば、百歩譲って70km/hで走っていたとしても検挙はされなかったであろう。

 いずれにせよ、2回とも、私は不当に検挙されたと思っている。
 ほとんどまったく無事故無違反で30年運転してきた超優良ドライバーすら反感しか覚えないような、馬鹿げた規制と愚かな取り締まりは、ぜひ適正化・改善してほしい。