★中古のフィットに乗っても毎月4万1千円

 「不景気 愛車も賃貸」(朝日新聞)ということで、自動車の残価設定型ローンや「賃貸」が人気なのだという。

 前者は耳に馴染んでいるが、自動車の「賃貸」とは? リースとは違うのだろうか。

 今年11月からガリバーが始めた賃貸の例だと、走行距離3万キロ(2007年式)のフィットの中古車を借りた場合、4年契約で毎月の支払いが4万1千円だという。

 自動車税車検費用を払う必要はないと書いてあるが、もちろん車庫費用やガソリン代は別に必要だ。自賠責や任意保険代は入っているのだろうか? 記事には見あたらない。

 4年間で支払う額はちょうど200万円ぐらいになるが、それでいて、4年後、手元には何も残らない。

 驚いたのは、中古のフィットクラスですら、ただ持っているだけで毎月4万円以上もかかるということだ。年50万円。

 車を持つということが、いかに不経済で贅沢かということがよくわかる。この価格ですら、「この先、ボーナスが減ったら気軽にやめられる」というような層を当て込んでの額なのだ。つまり、非常に「安い」のである。

 もう少し立派な車を持ち、それにかかる費用を何もかも計算すると、毎年100万円ほどにもなることは、以前知って驚いたことがある

 「毎月10万円」払わされたら、その金額を実感させられ、私は車に乗るのをやめるかもしれない。現状では、毎月8万円であり、かつ、実際にはそれを毎月払っているわけではないので、現実感がなく、やめるまでには至らないのである。

 便利なものに慣らされると、経済観念も地球温暖化もどこかへ行ってしまう。もともと乗り物一般が好きなので、半ばは趣味のようなものだし。

 でも、折に触れてこういう記事を読むと、今よりもっと自転車に乗ったり歩いたりする機会を増やさないとなあ・・・と改めて思う。