■大不況?

 義父が車を買うかもしれないというので、少しはアドバイスもできるかと、久しぶりに車の試乗に行った。
 息子と2人で行ったのだが、義父は義父で1人で試乗に来ていたというのを営業マンから聞いた。たまたま同じ人に当たったらしい。

 百年に1度の大不況とやらで、車がぜんぜん売れず、どのメーカも工場のラインを止めて休んだりしているというのだが、3連休のディーラーは、車を駐める場所もないぐらいの大盛況である。

 ホンダでもトヨタでも、試乗するのは順番待ちだ。

 身近な風景がこういう状況だと、実感として不況が感じられない。テレビと新聞ばかりが危機的状況を大合唱するばかりだ。

 車の売れ行きが鈍ったのは、個人消費の分ではなくて、企業の買い控えが原因かもしれない(アメリカで売れないのが最大の問題だろうけど)。
 株価急落とかCPの買い控えとかにしても、主なプレーヤーは大企業ではないのか。

 あらゆる企業が派遣切りなんか一切せずに、内部留保をがんがん吐き出して、株やら社債やらCPやらをどんどん買い、あるいはまた設備投資を進めれば、あっというまに好況になるような気がする。
 だが、まあ、なかなかそんな気になれないところが不況の不況たる所以だろうし、仮にそんな気になってもそれほど簡単なことではないのかな?