★全員の採用内定を取り消した会社

 「マンション分譲大手の「日本綜合地所」(本社・東京都港区)が」「いったん採用を決めた大学生53人全員の内定を取り消し」た(mainichi.jp)という。

 「日本綜合地所」という社名が何か引っかかるなあと思ったまま、2週間ほどが過ぎた。

 今日ふと、思い当たるところがあって自分のブログを検索してわかった。

 つい半年ほど前の今年度4月から、管理職に「部下手当」として、月額!10万円から30万円を給与に上乗せして支払い始めた会社だ。

 何という別世界のような大盤振る舞い、おそらくは日本でも唯一のお大尽会社である。

 その会社が、半年あまり後には、全員の採用内定取り消し。

 まさかこの期に及んで「部下手当」を支給し続けているとも思えないので、半年ほどでうたかたの夢と消えたのだろう。
 部下20人以上の部長なら、その手当だけで年収360万円増というのも、1年と続かず皮算用に終わったということか。

 それにしても、それだけお金がだぶついている状態から、会社の存続も危ういような状態にまで一気に転げ落ちるというのは、どういう経営をしているのかと疑問に思う。

 素人の私などには想像も及ばないことが種々あるのだろうが、たとえば、古くから松下幸之助氏が唱えていた「ダム式経営」なんかを心がけていれば、少なくとも「部下手当」による大盤振る舞いというようなバブリーな発想は出なかっただろうし、一事が万事だとすれば、もう少し堅実な経営をすることによって、今回のように若者を泣かすこともしなくてすんだのではないかという気がして仕方がない。