◆ジョウビタキ初認

 まだ、まったく真夏の服装である。さすがに少し肌寒く感じるようになってきた。

 通勤の途中、人しか通れない小道で、今シーズン初めてのジョウビタキ(オス)を確認。

 毎年見かける場所だが、去年と同じ個体なのだろうか? 鳴き声と飛び去る姿でやっと種の同定ができた程度なので、もちろんそこまではわからない。
 じっくり観察できたとしても、果たして可能かどうか・・・

 サルに一匹ずつ名前をつけて個体識別したことが、日本のサル学の発展に結びついたのは有名な話だが、さすがに見るだけで鳥の個体識別ができる場合は限られていて、ふつうはいったんつかまえて足輪をつけたりしているようだ。
 それに、ヤツらはサルと違ってすぐ飛んで逃げるし、何千何万キロと移動するのだ。

 図鑑で調べてみると、夏を過ごす場所は、ロシアのシベリアから中国の雲南にまで広がっているようで、コイツがどこで過ごしていたか知る術はない。

 バイカル湖やら昆明やらと、大阪北部を毎年往復しているのかと思うと、翼を持っていることの偉大さに頭を垂れたくなる。
 たとえ15センチに満たない体であっても。