■アメリカン・ギャングスター

 Based on a true story... というのがなんとも。

 麻薬で大金を稼ぐ黒人マフィアのボスであるデンゼル・ワシントンがかっこよすぎて、ヒーローに見えてくるのも、どうも・・・

 とってつけたようにその残虐性を見せる場面を描いても、全体としてはまるで「正義の味方」のように見えてしまう。

 デンゼル・ワシントンが演じた、現実のフランク・ルーカスの写真を見ると、どちらかといえばしょぼいおっさんである。

 やっぱり彼は、大統領とかそういうのを演じる方が違和感が少ないと思う。

(American Gangster, 2007 U.S.A.)