■箕面にも鹿
夕刻、少しだけ探鳥に出かけた。
大日駐車場の手前で大渋滞、ほとんど動かない。9月初旬で日暮れが近くても、日曜日だとこんなふうになるんだ・・・
何とか車を駐めて川沿いを歩くと、一瞬のカワセミ。川から木へ飛び上がるところだった。その後、同じ個体か、少し下流で川面を下っていった。
渓流の岩の上にヤマガラ。あまり見ない風景である。
車に戻り、いつもの一方通行の道を行こうと思ったら、落石だとかで全面通行止め。
仕方なくダム方面へ向かう。
ダムを過ぎたところで、道の上にサルが横たわっており、どうしても動こうとしない。生きているのは確かなのだが、怪我をしていて動けないのだろうか。
せめて道路の外に出してやろうかとも思ったが、悪名高き箕面のサルのことである。おとなしく引っ張られたり抱きかかえられたりしてくれるわけがない。
こういうときはどこへ通報すればいいんだろうとしばらく考えたが、日曜だからたぶん市役所も休みだろうし、番号も知らない。結局、いい案は思い浮かばず、好きで道路上に寝っ転がっているんだろうと思うことにする。
以前から、「こんなだれも来ないようなところに何やねん、これ?」と思っていた、「エキスポ’90みのお記念の森」の前まで来た。
5時までだとかで閉まっている。
道にはみ出さないように車を駐め、中に入ってみる。幸い、歩行者は出入り自由のようだ。
園内には誰もいない。
一言でいうと、ここでも税金を無駄遣いして作ったなあ・・・という感じの自然公園。知っている人は大阪に何人いるんだろう?
歩いていると、ルリビタキにしか見えない鳥が近くを飛んだ。この季節にここでルリビタキ? でもおそらくは間違いないと思う。
まさか、コルリ?
それと相前後して、バサバサッともの凄い音がし、そちらに目を向けると、紛れもなく大きなニホンジカが逃げていくところであった。距離は10メートルちょっとか。
箕面には20年以上前からときどき来ているが、シカなんかを見たのは初めてである。
池ではときおりドボンという大きい音。どうやらウシガエルか何かが飛び込んでいるらしい。
ツクツクボウシに混じって、ヒグラシ的な、でも違うセミのような声。高さからして木の幹から聞こえてくるようなので、セミだとは思うのだが、それなりに聞き慣れているのに何の虫かわからない。
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家に帰って調べてみると、箕面には、食害で困るほどの鹿がいるらしい。公園には、鹿よけと思われる網やらヒモやらが張り巡らされていたので、鹿を見たのは夢なんかではないと思っていたのだが、それほどとは・・・
以前、高槻に鹿がいて、驚いてここに書いたことがある。能勢に行く途中でも鹿を見かけた。
何でも、北摂には高槻・能勢・箕面にそれぞれ個体群がいるそうなので、今日でそのすべてを見たことになる。
鹿の食害は困ったものなんだろうけど、何とかうまく共存できればいいのになあと思う。
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帰り、例のサルはいなくなっていた。やっぱり気紛れな奴だったのだと思いたい。
夕飯の回鍋肉用の豚肉とか、バナナとかブドウとか牛乳とかの買い物をして帰宅。