■田舎者の悲哀
出張の帰り、新横浜駅の自動券売機で、新幹線の指定席特急券を購入した。
禁煙/喫煙、窓側/通路側程度しか指定できないのが難だが、わかりやすいインターフェースでクレジットカードを使ってささっと買えるなど、便利ではある。
だが・・・
今から乗るのにちょうどいい、2ケタ番号の最初の「のぞみ」の表示は、「禁煙席」の横の「喫煙席」とあるべき場所に、「喫煙ルーム付」(だったと思う)とあって躊躇した。
行きの「ひかり」に乗ったとき、喫煙車両の隣(いわゆる「隣煙車」)だっために、タバコの臭いが漂っていたのだ。
幸い、4分後!には次ののぞみが出る。3ケタ番号だし、京都着は7分遅れになるものの、そちらはちゃんとした禁煙席が取れそうだったのでそっちにした。
ところが・・・
ホームに上がってまもなく入ってきた最初ののぞみに関するアナウンスは、「全席禁煙となっております」
えっ!?
全席禁煙だからこそ、ごく一部の車両に喫煙ルームが設置されているだけなのだ。そういえば、全席禁煙の列車が導入されたことは聞いたことがあるような気がする。
しかも、ホームの時刻表を見ると、まだ乗ったことのない、ウワサの N700 系なのである。
これに乗ってしまってやろうかと一瞬思ったが、結局、4分後ののぞみの指定券を握りしめ、指をくわえて見送るしかなかった。
次の列車の指定券を持っていれば、空いている席に座っていいのかどうかも知らないのである。
今思えば、指定券購入時の判断も、列車が入ってきたときの判断も間違っていたのではないかと思う。
ものを知らない田舎者であることが少し恨めしくなった。
結局、先頭を見なかったので何百系かわからないのぞみに乗った(調べたら、N700でも500でもないことはわかった。ということは300系なのか?)。
行きのひかりもそうだったが、それでも足元は広々としていて揺れもほとんどなく、分厚い紙の束をじっくり読むのに何の支障もなかった。
これより素晴らしい N700系って・・・
憧れは募るが、まあそのうち乗れるだろうとは思う。