■ハイオク170円

 今日、ハイオク170円の看板を見た。ナマでこれほどの金額を見たのはたぶん初めてである。

 今まで私が日本で入れた最も高額のガソリンは、1リットルあたり169円だ。今年3月末ごろ、岐阜県高山市郊外でのことである。
 普段入れてるのより遥かに高額だったので記憶に残っているが、看板だけとはいえ、早くもそれを超えるのを見てしまった。

 実際に170円以上のガソリンを入れる日もそう遠くないだろうと思う。原油価格の上昇から見れば、もっと値上がりしても不思議じゃないのだから。

 アメリカや韓国はもちろん、ヨーロッパでも、200円以上のガソリンを入れた記憶はない。もっとも、今より原油安・ユーロ安の時しか知らないので(ご承知の通り、現在は原油もユーロも史上最高値の水準にある)、今なら200円を超えているところもあるかもしれない。

 日本で200円越えの日はいつ来るのだろう。

 200円というのは単にキリがいいだけで、たいした意味のある数字ではないが、各種調査によると、200円を超えると車の使用をやめるという人がぐっと増えるそうだ。
 人間心理はキリのいい数字に影響されやすいので、そういうこともあるかもしれない。

 もちろん、単に希望をいえば、何でも安いに越したことはないけれど、もし200円を超えたら車の数がぐっと減るというなら、その様子を観察してみたいとも思う。

 その方が環境にもいいのは間違いないだろうし。